特定非営利活動法人 末広プロジェクト とは?
諏訪の駅周辺の市街地は、かつては幾つかの個性豊かな商店街が連なる諏訪市民の暮らしの中心でした。しかし、急激な車社会の進行は、人々のライフスタイルに大きな変化をもたらしました。人々は移動の自由という便利さを手に入れましたが、それによりモノの交換(買い物)や居住の場は郊外に移り、かつての街の中心は、シャッターや空地が目立ち、昼間でも人通りの少ない、人があまり寄りつかない空間となってしまいました。 末広プロジェクトでは、末広商店街を中心とした市街地を、高齢者から子どもまで、いろいろな世代の人々が集まり交流し、支えたり支えられたりしながら暮らす場とし、「諏訪の暮らしの豊かさ」が実感できる空間として再生したいと考えます。 この場合の再生とは、車社会を前提として、かつてのような賑わいと繁栄を復活させることではありません。利潤や利便性を追求する従来型の活性化を超えた新しい価値の創出によって、はじめて街は再生するのだと私たちは考えます。街をみんなの居場所とし、道路を 交流と触れあいの広場とし、自らの足で歩くことで街の豊かさを実感し、街での生活や活動を楽しむような、新たなライフスタイルが、末広ではじまり、末広から広まり、末広から諏訪市が、諏訪圏域が、長野県が、日本が変わっていくことを私たちは目指します。